RPN,RPLで有名なHP電卓のフラグシップ機 hp50gの賢い使い方やテクニックをご紹介します

2007/8/24 updated

  1. HP50gについて
  2. HP50g 写真
  3. HP50g 使い方ガイド

HP50gについて

hp50gは、hp電卓の中でもっとも高機能な機種となっています。

大型の液晶とサイズ、プログラミング機能や赤外線送受信、大規模なメモリ、SDカードスロット、USB通信機能、グラフ描画、式直接入力などが主な機能です。
RPNで使用するスタックの状態が画面が大きいお陰で見やすいため、不慣れな人もRPNを気軽に使えます。

HP50g 写真




HP50g 使い方ガイド

徐々に増やしていきます。基本的に英語マニュアルからの引用がほとんどです。

電源の入れ方
左下のONを押すと動き出します。
電源の消し方
を押した後にONで電源がオフされます。
RPNの入力が出来ない
MODEを押して、"Operating Mode"を十字キーで選択後、下部のソフトメニューよりCHOOSを押し、十字キーで"RPN"を選択、下部のソフトキーで一番右のOKを押すと変更できます。
キーの読み方
ボタンに書かれている白文字はそのまま打てる文字、黄色はALPHAボタンを押した後に打てる文字、ボタンの上のボディに直接書かれている白文字はを押した後に、オレンジ色の文字はを押した時に打てる文字です。
スタックって何?
値を入力してENTERを押すと、画面に値が反映されます。このとき、数値などを引き続き入力していくと1:〜7:のエリアに押し出されるように格納されていきます。この番号がメモリ番号のような役割をします。これらをまとめて「スタック」と呼びます。ちょっと変わったメモリと思って差し支えありません。
アンドゥってあるの?
HISTです。1回しか使えません。
小数点の表現でカンマとドットを変更する方法は
MODEで、"_FM"というところにチェックを入れて設定をすると、小数点がカンマで表されます。
アルファベットの入力方法
ALPHA+黄色のアルファベット文字 で入力できます。
なお、小文字は、ALPHA+黄色のアルファベット文字 で入力できます。
アルファベットを連続して入力する方法
ALPHA ALPHA というように二回押すと、ロックがかかってアルファベットを連続して一気に入力できます。解除はALPHAを一回押すだけです。
日付・時間・アラームの設定
9(TIME)を押すと、画面にメニューが出てきます。
上から順番に、アラーム一覧、アラームの追加、時間設定、時間関連ツールです。
単位の入力方法
単位は英語で"UNITS"と表します。HP50gでは単位を数値の語尾に指定しておくと単位の演算も勝手にやってくれるので大変便利です。
基本的な形式は

数値_単位

となります。単位の入力が面倒な時は、6(UNITS)+ソフトキー(F1〜6)+十字キーで選択 でも代用できます。この時は、アンダーバーを入力する必要はありません。
ファームウェアのアップグレード方法
まず、ファームウェアのバージョン確認は「VERSION ENTER」と入力することで分かります。
最新バージョンは#2.09です。アップグレード用のファイルは、hpのサイトに置いてあります。
空のSDカードを用意します。これは、HP50gで予めフォーマットしておきます。(FAT32やFAT16でもクラスタサイズによっては認識できないため)
SDカードには、4950_92.binとupdate.scpというファイルをコピーしておきます。
SDカードをHP50gに接続したら、裏のRESETボタンを細い棒で押し込んでリセットします。このとき、表のを同時に押しておきます。画面が切り替わったら、RSETボタンから手を離します。このとき、表ののボタンはまだ同時に押したままです。2秒ほど経ちましたら、離してやると、画面に選択項目が出ますので、まず1を選択、次に2を選択する(この画面はアップデートでSDカードを選択する設定です)とアップデートが始まります。しばらくすると、作業が完了し、英語で"Update Finish, waiting for reset"という文章が表示されるので、もう一度、裏のRESETを押してリセットを行います。
これで、作業は全て完了です。
RPNの基本的な入力方法
"(100/4)*(1-e-40/0.01)"という場合には、

100 ENTER 4 ÷ 1 ENTER 40 +/- 0.01 ÷ e^x - *

となります。演算子が後からというのが基本です。先に数字を入れて、順序良く演算させていくという方法です。意外と簡単に入力できます。
関数のXとYについて
それぞれ、入力した値の順番と連動しています。YXで、24を計算したい場合は、

2 ENTER 4 Y^X

となります。
RPLって?
<<と>>で括った中に、SPC(スペース)で計算手順を記述して変数に格納することができるプログラミング方法です。
たとえば、

<< 4 * 3 + >>
'ABC' STO

というようにX*4+3というような式を記述して"ABC"という名前で変数を格納したとき、以下のように使用することが出来ます。

4 ENTER
ABC ENTER

答えは4*4+3で19となるはずです。(上のRPLは既にスタック1に数値が入っていることが前提の式です)ABCを入力せずとも、数値を入力してVARSから呼び出してしまうのも手です。
変数・RPLの表示・評価(実行)
VARSを押すと、画面下部のソフトメニューとして表示されます。RPL内に変数を用いている場合は、予め数値を入力して置いてください。入力していませんとエラーとなります。
変数の削除
VARSでソフトメニューから変数名を選択後、TOOLよりソフトメニューのF5(PURGE)を押すと削除されます。なお、PURGEは削除と同じ意味となっています。
複雑なRPLの入力方法(ローカル変数とグローバル変数)
命令の名前を"ABC"、式をY=4X2+3という二次関数とします。文字の区切りはSPC、変数はALPHAを使って黄色字のアルファベットで入力します。

(<<>>) 0(→) ALPHA X (<<>>) 4 SPC ALPHA X SPC 2 SPC Y^X SPC * SPC 3 SPC + SPC ENTER
' ALPHA A ALPHA B ALPHA C ENTER STO

画面表示としては、下記のようになります。(ENTERを押して式を確定する前)

<< → X
<< 4 X 2 ^ * 3 +
>>
>>

この後、'を押して、変数名(関数名)を設定し、STOボタンでメモリーへ格納できます。

※簡単な命令の説明 "→ X"は、ローカル変数となっており、スタックに入っている順番の値をそのまま割り当てます。ローカル変数ですので、RPL実行後は自動的に消去されます。
ローカル変数ではなく、グローバル変数、つまりメモリーに格納しているRPLや値が格納された変数を使用することもできますし、RPL内にグローバルメモリを作成させたり削除(解放)させたりすることもできます。

<< 'x' STO x SINH 1 x SQ ADD / 'x' PURGE >>

'x' STOは'x'という名前でメモリーに格納、SQは2乗、ADDはスタック1(X)と2(Y)を加算、'x' PURGEは'X'という格納されている変数を削除、の意味です。

入力画面付RPLの作り方
少々特殊な書き方となってしまいますが、1入力の場合には下記のような記述となります。

<< "ENTER A:" { ":A: " {2 0} V}
INPUT OBJ → → A '2*A^2+3' (→NUM)
>>

つづいて2入力の場合です。

<< "ENTER V AND T:" { " :V: :T:" {2 0} V}
INPUT OBJ → → V T '(1.662902_J/K)*(T/V)' →NUM
>>

この後、通常の変数格納方法と同様に、変数名(関数名)を設定し、STOボタンでメモリーへ格納できます。
SDカードのフォーマット方法
APPS(FILES)を押してファイルマネージャーを呼び出します。ここで、"3:SD"を選択し、ソフトメニューの「FORMA」F3でフォーマットが可能です。
SDカードに変数などを格納する方法
変数名を指定して格納する時に、命令の頭に:3:を付けることで格納できます。

※格納したい何らかの式や数値を事前にスタックに入れておきます
:3: 変数名 STO

":3:"がSDカードに保存する命令となっています。容量が非常に大きいので、活用しましょう。
呼び出し方法も同様の記述方法となっています。
SDカードにディレクトリを作る方法
変数を格納する時に、自動でディレクトリを作成させることが出来ます。

※格納したい何らかの式や数値を事前にスタックに入れておきます
:3:"PROGS/PROG1" STO

※PROGSがディレクトリ名、PROG1が変数名。